価値を生み出す時間を作る

ここでたとえ話をしてみましょう。

Aさんは給料を20万円もらっていて、生活費が15万円かかります。今月は節約を頑張って、生活費を12万円まで抑えました。そのため、貯金が8万円できました。

Bさんも同じように給料を20万円もらっていて、生活費が15万円かかります。Bさんは節約はせず、その代りに空き時間を利用して副業をし、3万円の収入を得ました。そのため、貯金が8万円できました。

2人がこれを続けた場合、10年後のAさんとBさんの貯蓄額はどうなっていると思いますか?

これは、端的にいえば、マイナスにする努力プラスにする努力という違いです。

節約というのは、支出を減らすことで、収入における貯蓄の割合を増やすものです。そのため、どんなに節約しても、収入より貯蓄が上回ることはありません。さらに生活レベルを下げてしまうことにもなりかねません。

一方、収入を増やす努力というのは続けていくと、経験が蓄積され、生産性が上がっていきます。これは経験曲線といわれるものです。努力すればするほど、収入が増えていくことに繋がります。同じ努力をするならば、プラスにする努力をしましょう。そのための時間を作ることができれば、それは価値を生み出している時間になります。

価値を生み出す時間というのは、副業などの直接収入となるものだけを意味しません。英語の勉強や趣味の料理、読書なども当てはまります。それが自分にとって価値のある何かになれば、積み重ねによって、利益をもたらしてくれるものに変わる可能性があるのです。

節約をするならば、効果的な節約をしましょう。そして、価値を生み出す時間の使い方を心掛けることで、お金は貯まっていきます。まずは今すぐできる簡単なことから始めてみてくださいね。

石倉 博子