勉強系の習い事をしている子・していない子の学習量の差

塾や公文、学研に通っている子は、学校がある時は授業と学校の宿題以外に学習教室での勉強や宿題をこなしています。臨時休校になる前から学習習慣が定着している子は、習い事が休みになっても公文や学研の先生から渡されたプリントを解いたり、塾のオンライン授業を通じて勉強していました。

塾に通っている筆者の子供たちも、自由時間は多かったものの平時と変わらない学習量を保つことができました。また、臨時休校になったことで、タブレット端末の通信教材に申し込みをして学習の遅れが出ないよう手を打った家庭もありました。

しかし、習い事に行っていない子や経済的な理由で何らかの手を打てない家庭の子は、休校になったことで先生のような親以外の大人の監視下で勉強する機会を失ったのです。

普段、勉強系の習い事に通っていない子は、学校、宿題、そして親が用意した家庭学習用の教材に取り組んでいます。しかし休校中は学校から宿題が出されたとはいっても、1日のうちでそれをこなすのに大した時間はかかりません。

先生という第三者の目が届かず、まるまる自由に過ごせる日が続けば自分に甘くなり、親から渡された教材を解くのに身が入らなくなるのも仕方ないでしょう。

勉強系の習い事に通う子には「先生」と呼ぶ存在が学校と習い事先の2種類あるのに対し、行っていない子には学校の先生しかいません。休校で勉強を教えてくれる大人がいなくなれば質問もできず、分からない単元や教科をそのまま放置することにつながります。