2020年春は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、いつものような新年度をスタートさせることが出来ませんでした。まだまだ予断は許されませんが、夏本番も近付く今の時期になって、新社会人としての生活をスタートさせたという方も多いのではないでしょうか。

社会人になって、きっと多くの方が携わるであろう業務に「電話応対」があります。社会人として、会社の顔として電話応対を行うことはなかなか緊張するものです。電話は顔が見えない分、声で印象が決まりますし、今までの友人や家族と電話で話をするのとは訳が違いますので、さらに緊張の度合いが増しますよね。「会社で電話を取るのが苦手…」という方も決して少なくないことでしょう。

そんな方に、今回はサポートセンターで電話業務に携わった筆者が、当時学んだ電話応対術をご紹介します。

電話を受ける時の第一声は「はい!」

電話を受ける時の第一声、みなさんは何と言って出ていますか?「株式会社○○でございます」という風にまずは企業名を名乗るパターン。「お電話ありがとうございます」と受けるパターン。どれも間違いではないでしょう。さらに電話を受けた時に好印象となるように、その言葉の前に「はい!」と付け加えることをおすすめします。

電話の第一声は、相手側も聞き取りづらい時が多いもの。社名を名乗っても聞き取れずに、相手側は「あれ?」なんて思っているかもしれません。電話を受けてワンテンポ置くという意味と、受け手側もその後スムーズに口を動かせるように、第一声は「はい!」と言って電話を受けましょう。

発声練習ではありませんが、第一声で口をしっかりと開けて、以降の言葉をスムーズにします。そのため、電話を受けた際に「あ段」の言葉から発するようにすると良いでしょう。第一声で口が開いていないと、その後の言葉もなんとなくゴニョゴニョと聞き取りづらくなってしまいます。

「あ段」ということは「ありがとうございます」でも良いと思いますが、第一声が長い言葉だと上手く呂律が回らないこともあるため、第一声はなるべく短い文をおすすめします。また、各企業で電話を受ける場合に「まず自社の企業名を言う」「お電話ありがとうございますと言う」など、決まりごとがある場合も、「はい!」を頭に付けるだけであれば、それらの決まり事に反することなく取り入れることが可能です。