利用する場合の注意点

まず、高等学校等就学支援金制度は申し込みが必要です。新入生の場合、入学時の4月に学校側から案内がありますので、忘れずに確認しましょう。また、この支援金は国から学校へ支払われ授業料に充当されますが、申請から給付額が決定され実際に支払われるまでに時間がかかります。そのため、私立高校入学時に一度親が学校に授業料を支払い、学校側が支援金を受け取った後で、差額が返金されるというケースが多いのです。

「実質無償化」という言葉を真に受けて、資金の準備がないまま入学を迎えることは避けましょう。また、知らないと損をするのが自治体独自の支援制度です。たとえば東京都の場合、東京都私学財団による「私立高等学校等授業料軽減助成金事業」を利用すると、国の就学支援金に上乗せすることで授業料の負担をさらに軽減することができます。お住まいの自治体の制度もしっかりチェックするようにしましょう。