しかし、夫婦それぞれお金に対する価値観が違うため、「コレがOKならアレもOKでしょ」「いや、これは趣味の範ちゅうの支出だから生活費から出すべきじゃない!」など話が平行線になることもしばしば。過去にはそれが原因で夫婦ゲンカに発展してしまうこともあり、お金の問題が浮上するたびにケンカになってしまうのでは…と危惧しました。

ボーダーラインが不透明な支出には、「仕分けをする人次第でどの費目にもなり得る」という側面があります。どちらかが「これは自分が生きていく上での必要経費だ」と言えば、「必要経費なら『生活費』にしてもいいのでは?」という理屈も成り立ってしまいます。

そこで、我が家では明確なルールが必要だと感じ、取り決めることにしたのです。とくに我が家の支出項目で登場回数が多い「3つの支出」については、家庭内の平和のためにも、ふたりでルールを決める必要がありました。

飲み会費用は「個人の出費」…ただし救済策もしっかり用意

夫は飲み会好きな人が多い職場に勤めており、仕事の状況によっては週1〜2回ほど飲み会に参加するような時期も。全ての飲み会費用を生活費や交際費でまかなうとなると、かなりの金額になってしまいます。

そのためルールとしては、飲み会費用は「原則、個人負担」。家計から出すことはありません。

ただし、救済策として「おこづかいの前借りはOK」にしています。また、送別会など、出ていく金額が大きいことがあらかじめ分かっているときは、事前申告の上で雑費の枠から不足分を補填する「助太刀制度」を設定。でもこれはあくまで“どうしても…”というときの最後の手段。「年3回まで」と利用回数の制限もあります。3回というのは、これまでの新年会・忘年会・送別会などの実施状況をふまえて、平均値を出した結果です。

ちなみに私が飲み会に出かけることは年に数回あるかないかですので、「前借り」「助太刀制度」を利用するのはもっぱら夫です。