知りたい!みんなの終活意識
ところで、家族や友人と、終活についての話題が出たことはありますか?みんなが終活を強く意識するようになるのはどれくらいの年代なのでしょう。
そこで、「オレンジページくらし予報」が、20歳以上の女性を対象に行った終活に関する調査(※3)をみていきます。調査結果によると、家族や身近な人と「終活」について話したことがある人は、全体の34.8%。これをさらに深掘りした質問がこちらです。
Q:どなたの「終活」について話していますか。
(終活の話をしたことがある人、30~50代 n=265)
- 30代 「自分」<<「親」
自分・・・36.7%、自分の親・・・83.3%
- 40代 「自分」≒「親」
自分・・・61.6%、自分の親・・・67.7%
- 50代 「自分」>>「親」
自分・・・77.2% 自分の親・・・55.2%
30代は親の終活について話す割合が圧倒的に多く、自分自身の終活への意識はさほど高くはないようですね。そして、40代では自分自身の終活についても目が向くようになったことが分かります。50代は「自分」>>「親」となり、その割合が完全に逆転しています。
親の老いや死に立ち会う、子育てが一段落する、といった各ライフステージを経ながら、終活への意識が高まっていくのかもしれませんね。
では、みんなが、終活に関することで具体的に気にかけているのはどんなことなのでしょうか。再び、同調査の結果をみていきましょう。
Q:「終活」について、話している、あるいは話したいと思っている内容
(終活の話をしたことがある人+いずれ話したい人、複数回答のうち上位7つ n=857)
- 葬式・・・61.0%
- 家の整理・・・60.6%
- 貴重品、通帳、印鑑の保管・・・58.2%
- 介護が必要になった場合・・・55.5%
- 保険や預貯金・・・54.1%
- お墓・・・50.3%
- 治療方針や延命治療・・・46.2%
夫婦間ならまだしも、子どもから親には聞きづらい項目が多く挙がっていますね。延命治療・葬式・お墓などの話題は、健康状態に問題が出てしまう前にぜひ一度、話題に出しておきたいところです。
また、心身共に元気な場合、貴重品の管理や資産についてつまびらかにすることに抵抗を感じる人も多いかもしれません。しかし、現在の資産やリタイヤ後の年金収入など、今後のマネープランを描いておくことは、今後、介護が必要となったり、住まいをリフォームしたりする時に、きっと役立ちます。夫婦・親子間で、共有しておきたい情報です。