「誹謗中傷」と「批判」の違いは?
最近、ある若い女性が中傷を苦に自殺をした事件を受け、有名人が「中傷されたら訴えます!」と牽制する事態となっています。こう言われると「訴訟が怖くて何も言えない」となってしまいそうです。しかし、批判と中傷は全くの別物です。してはいけないのは中傷であり、批判は自由です。
そもそも、日本には言論の自由があり、思想や意見の自由が保証されています。
「Aは好き、Bが嫌い」
このような主張をして法的に罰せられることはありません。筆者も好きな作品について「ここは良かったが、あっちは改善を期待したい」というレビュー記事を書くことはあります。その際、できるだけ製作者にとって次なる改善のアイデアにつながるよう、建設的意見になるように努めています。また、意見を言う以上は責任も伴うと考えており、当然ながら事実と根拠に基づく意見を出すようにしています。もちろん、中傷をしたことは一度もないのはいうまでもありません。
「批判」は制作物に対する事実と根拠に基づく意見です。プラスのこともあれば、マイナスのこともあるでしょう。一方で「中傷」は事実や根拠がなく、それを聞かされる相手にメリットもありません。
「この人嫌い。見たくないから消えてほしい」
「センスなさすぎ!もうやめたらいいのに」
このような中傷は事実も根拠もないですし、言われた側も一切善処に繋がりません。誰も得しない、存在価値のない便所の落書き以下のコメントです。
批判と中傷を分けて理解することが肝要なのです。