「誹謗中傷される側は人間である」という意識が薄弱

そして中傷される側は中傷する側と同じ、人間であることを忘れてはいけません。

「有名税」という言葉があります。筆者はこの言葉が好きになれません。「有名になるほど何かの分野で結果を出し、利益を得ているのだから、多少の批判は受け入れなさい」という中傷を肯定的に捉える姿勢だと感じるからです。

しかし、中傷する人は相手が人間であることを忘れています。人間ですから、嫌なことを言われたら当然、心が傷つくのです。これは痛ましい中傷の騒動を見るたびに感じるのですが、「もしも自分の発言を相手から言われたら、自分はどう感じるか?」を考えた上で発言するべきではないでしょうか。

「自分がされて嫌なことは、相手にもしない」、多くの人が小学生の道徳の時間で学んだはずなのに、なぜか大人になると忘れてしまう人がいるようです。