退職金が少ない!気づいたときからできる3つの老後対策
退職金でローンを完済する予定、また、調べてみると退職金が少ないことが判明した、という場合、老後のための資金対策に取り掛かりましょう。まずは「固定費を削る」、できれば「収入を増やす」、さいごに「資産運用する」というステップがあります。
[1] 現状を把握して「固定費を削る」
家計支出の「固定費」については、保険契約などの見直しがポイントとなるでしょう。スマートフォンの料金プラン、インターネットプロバイダなど毎月利用しているサービス契約や自動車保険など、見直すことのできる部分はたくさんあります。
仮に見直しをして金額的には変わらなかったとしても、内容を吟味した上での納得できる契約であれば質の良い支出となるはずです。もし支出を削減できた場合は、その金額分だけ給与天引きの貯蓄額を増やしてみてはいかがでしょうか。
[2]収入を増やす
「収入を増やす」点については、現在の仕事でステップアップする方法や、退職後の就労につながるような資格を取得していく方法もあります。2016年のデータですが、65歳から69歳という年代でも日本は就労割合が高く、男性の55%、女性の34%が就労しています。
また、自宅で取り組めるようなジャンルの仕事も増えてきています。定年退職後も収入面を確保することで、老後の生活をより豊かに計画できるようになるでしょう。
[3]運用する
資産の運用方法としては、非課税制度を利用できる「つみたてNISA」や「iDeCo」があります。資産形成のために国が整備した制度で、どちらも非課税枠が利用可能です。
つみたてNISA
つみたてNISAは最長で20年間、年間40万円までの範囲で投資収益が非課税になります。少額からの積立が可能であり、ライフイベントに応じて引出すことも可能です。
個人型確定拠出年金iDeCo
iDeCoは年間上限額の範囲内で原則60歳になるまで掛金を拠出して運用し、60歳以降に「老齢給付金」として受け取る制度です。その積立資金は全額所得控除となり、運用益も非課税になります。2020年4月の段階で加入者数は158.7万人となりました。