貯蓄上手さん4人に聞く「お金を貯めるための工夫」

「高収入だけど貯まらない・・」という人がいる一方で、収入は高くないが、堅実に貯蓄を増やしている人も一定数いると考えられます。取り組みやすい節約方法や、貯金を意識した工夫が習慣となっているのかもしれません。「収入が上がる見込みはないけれど、少しでも多く貯金したい」という人は多いはず。そこで、周りと同じ年収でも貯蓄額に差をつける、貯金上手な4人の女性の実践例をみていきましょう。

「お金を“色分け”する」

Aさん(42歳、金融機関勤務:年収530万円)

  • 生活費と預金で口座を分ける、iDeCoやNISAで節税しながら資産形成

金融機関に勤めるAさんは、毎月の給与を2つの口座に分けて入金してもらっているほか、節税効果のあるiDeCoやNISAを活用して老後資金づくりを始めています。

「勤務先と同じグループ内の銀行に毎月定額を入れて、貯金用口座として使っています。残りは別の銀行へ入金してもらえば、手間をかけずに預金と生活費を分けられるので便利です。それと職業柄、投資信託をはじめとする金融商品に抵抗がないこともあり、iDeCoは制度が開始してすぐに始めました。資産運用は早め早めにスタートすることが肝心だと分かっているので、NISAも活用しています。節税しながら老後資金を貯められるのだから、利用しない手はないと思います」

「ポイント還元率を意識」

Bさん(24歳、大学院生・非常勤塾講師:年収250万円)

  • 「ポイ活」は目当ての店を絞って、二重取り・三重取りでさらにお得

買い物の際につくポイントを有効に活用する、いわゆる「ポイ活」を積極的にしているというBさんは、特に2つのことを意識して効率的にポイントを集めているそうです。

まず、目的ごとに使うお店を固定すること。コンビニならここ、スーパーならあのチェーン店、ドラッグストアはあそこ…というようにそれぞれ一か所に決めて、ポイントを分散させないことがコツコツ貯めるための近道です。色んなお店をまわって行く先々でポイントが付いても合算できないし、利用できる最低ラインに到達せずに無駄にしてしまうかもしれないから、必ず目当ての店で買い物するようにしています。

ポイントは最低でも二重取り、できれば三重取りを目指します。行くお店が決まっているから、『どうやったら二重取りできるのか』というのも調べやすいですしね。ポイントごとに携帯キャリアと結びついていたり、楽天経済圏だとかイオン経済圏と言われるものもあったりするので、自分と相性のいいところを見つけて入ってしまうのが一番効率的かもしれません。」