毎日定時で帰ることにこだわる
帰宅時間に関して強いこだわりのある中途入社者にギャップを感じたと話すのは、ソフトウェア会社で営業をしている20代後半のCさん。
「中途入社してきた後輩男性が絶対に定時で帰るという信念の持ち主で、17時15分の定時前になると帰宅準備を始める。そして17時15分にはタイムカードを押して帰路につく。でも仕事はきっちりやるし、勤務態度も文句を言うようなところはないから、上司も何も言えない。ちゃんと仕事を終わらせてくれるなら問題ないけれど、うちはだらだら残業する人が多いから目立っていたのが印象的」と言います。
「社内で目立っていても、彼は自分のやり方を貫いている。たまに残業したとしても10分~15分くらい。でも、定時で帰るために集中して仕事をしていることがはたから見てもわかるので、その姿に感化された若手の社員が早く帰るようになったし、私もなんだか残業するのがバカらしくなった」とのこと。
定時で帰ることが悪いかのような空気を変えることができたのは、中途入社者によるプラスの変化と言えるでしょう。
おわりに
中途入社者によって職場の空気が変わったり、新しい文化が持ち込まれたりすることもあります。違和感を抱くこともあるかもしれませんが、そこから良い方向に会社が変わっていくのであれば、中途採用をする意味があるのではないでしょうか。
大塚 ちえ