「彼女がそういうことを言い続けたおかげで、最近は社内の雰囲気が変わってきたと思う。最初は疎まれていたけれど、最終的には彼女の人間的な魅力が大きくて、みんな『あの子の言うことだから…』という感じで言うことを聞いているのがちょっと面白い」と笑いながら話してくれました。

同じ会社で働き続けていると、いつの間にかそれが世間一般の常識のように感じていることがあるものです。中途入社の人を採用することで、視野が広がったり風通しがよくなるという側面もあるのかもしれません。

毎日のように成果物を出してくる

ウェブサービスの運営会社で働く20代後半のBさんが気になるというのは、中途入社の後輩男性。「彼が毎日のように成果物を出してくるのが衝撃だった」と語ります。

「私の後輩として同じ部署に配属された、3つか4つ年下の男性社員。彼は入社してから、毎日終業時間になると成果物を出してくる。最初の数か月は勝手がわからないだろうからあまり期待はしていなかったけれど、毎日『競合他社とのサービス比較』とか『競合△社の~に関する調査』と言う感じで、自分でテーマを探して調べものをしたり、社内調査をしたり、社内の人との人間関係を構築して新しい仕事を見つけてきたりしていた」とのこと。

「時々『まだこの事業には他社が乗り出してきていないので、この新事業をやりましょう』みたいな提案もしていたし、上司に『この仕事ってもっと効率化できますよね?』と業務改善の提案をしていた。上司も最初はポカーンとしていたけれど、まじめで一生懸命な彼に影響されて、以前より仕事に前向きになった気がする」と話していました。

このように、中途入社者の意欲的な行動が周囲を変えていくというのも、中途採用をするメリットではないでしょうか。