職場で当たり前のようにやっていることが、必ずしも”常識”ではなかったという場合もあります。中途入社者を受け入れたときにそれを感じる人もいるかもしれません。今回は、中途入社者に感じたギャップについて、3人から話を聞いてみました。

疎まれながらもハッキリ意見を言う

30代前半で中堅証券会社勤務のAさんは、「うちの会社は古い体質なのかも?と、彼女が中途入社してきて周囲が気付いた感じがする。会社の空気感がちょっと変わった」と話します。Aさんの会社に入社してきたのは、異業種で経験を積んできた20代後半の女性でした。

「それまでは会社のあり方に違和感もなかったし、セクハラとかパワハラに対しても『うちの会社にはないなあ』と思っていた。でも、ある日課長から『お前も早く結婚しろよ~貰い手がなくなるぞ』と言われて、私が『課長に言われなくても大丈夫です』って笑って返事をしたら、彼女から『Aさん大丈夫ですか? いまのセクハラですよね。何も思わないんですか?』って言われてびっくりした」のだそう。

「確かに、文字に起こしてみるとセクハラかもしれない。相手の性格を知っているから悪気はないし…と、その場の雰囲気に合わせていたけれど、それはちょっと違うのかも?と急に実感してしまった」と言います。

ほかにも、「うちの会社では、女性社員はサポート役に収まっているというのも彼女に言われて気が付いた。私たちにとっては当たり前のようなことでも、彼女の目には女性を軽視している会社と映ったようで…。そう言われると、うちの会社は彼女のようなキャリア志向の女性には結構きついんじゃないかと思ったし、私もそんな会社でいいんだっけ?と考えてしまった」と続けます。