一時金と年金、どっちが高い?

大学・大学院卒(管理・事務・技術職)

一時金制度のみ:1,678万円
年金制度のみ:1,828万円
両制度併用:2,357万円
計:1,983万円

高校卒(管理・事務・技術職)

一時金制度のみ:1,163万円
年金制度のみ:1,652万円
両制度併用:2,313万円
計:1,618万円

高校卒(現業職)

一時金制度のみ:717万円
年金制度のみ:1,177万円
両制度併用:1,650万円
計:1,159万円

もっとも高いのは、どの学歴でも「両制度併用」です。一時金で受け取ると、退職所得控除があるので税金の面ではお得に感じます。しかし平均給付額をみると年金制度の方が高くなっているので、一概に損とはいえないのかもしれません。もっとも高いのが両制度併用となっていますので、選べるのであれば、老後資産や年金受給額、ライフプランを考慮して選択すると良いでしょう。

退職金、いくらもらえるか知っていますか?

金融審議会の報告書では、退職金の給付額を受け取るまで知らなかった人や、定年退職の半年以内に知った人が一定数いることを指摘しています。退職金は老後生活を考えるうえで重要なものですから、早めに知っておきたいところです。

厚労省の調査でも明らかですが、退職金の制度がそもそもない人、あっても支払われない人、数百万円の人から数千万円の人まで様々です。みんなが平均額をもらえるわけではないので、まずは自分の退職金を知ることが老後資産を考える上で重要となってくるでしょう。

参考

「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」厚生労働省
『金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」』
「退職金、勤続年数でどれくらい違うの?」LIMO
「厚生年金や国民年金をみんな、いくらもらっているのか」LIMO

尾藤 ちよ子