みんなの退職金って、どれくらい?

厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」(2018年)から、制度別、学歴別の退職金をみていきます。

(調査対象:日本標準産業分類(平成25年10月改定)に基づく16大産業(製造業や情報通信業、金融業など)に該当する産業で、常用労働者30人以上を雇用する民営企業(医療法人、社会福祉法人、各種協同組合等の会社組織以外の法人を含む)となっています。ここからさらに、産業、企業規模別に層化して無作為に抽出した企業が調査対象です。調査客体数は6405、有効回答数は4127、有効回答率は64.4%となっています)

まずは退職給付制度すべてにおける1人平均退職給付額をみていきます。

大学・大学院卒(管理・事務・技術職)

20~24年:1,267万円
25~29年:1,395万円
30~34年:1,794万円
35年以上:2,173万円
計:1,983万円

高校卒(管理・事務・技術職)

20~24年:525万円
25~29年:745万円
30~34年:928万円
35年以上:1,954万円
計:1,618万円

高校卒(現業職)

20~24年:421万円
25~29年:610万円
30~34年:814万円
35年以上:1,629万円
計:1,159万円

やはり勤続年数による差は大きいです。「20~24年」と「35年以上」を比較すると、どの学歴でも1,000万円ほど差があります。高校卒(管理・事務・技術職)では1,500万円近い差となっています。

では制度の形態別ではどうなのでしょうか。定年退職の場合を学歴別でみてみましょう。