55歳のサラリーマンが将来もらえる年金額は?

では、1964年度生まれのサラリーマン世帯が将来もらえる年金額はどのくらいになるのでしょうか。厚生労働省の「将来の公的年金の財政見通し(財政検証)」から将来の年金額を見てみましょう。

1964年度生まれ(55歳)の将来のモデル年金額(厚生労働省の資料をもとに編集部作成)

(数値については、各時点の名目額を物価上昇率で2019年度時点に割り戻した実質額を記載。)

経済成長率0.0%のように経済が停滞した場合は、20万円を切る時期もある見込みです。そして、物価変動の影響も受けるため、0.9%のように経済が上向きであっても、年金額が下がる時期もあることが分かります。

ただし、この年金額はモデル世帯(満額納付者)のケースであり、厚生年金への加入期間や給与の違い、国民年金の未納期間があるケースなど、個人により異なります。自身の年金見込み額については、毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」などで確認するようにしましょう。

【参照】
「将来の公的年金の財政見通し(財政検証)」厚生労働省
「令和2年4月分からの年金額等について」日本年金機構