新型コロナウイルスによる全国の非常事態宣言を経て、少しずつ日常生活を取り戻しつつあります。例年だと、もうすぐ学校も夏休みに入るため、旅行などの夏休みの計画の話に花を咲かせるご家庭も多かったのではないでしょうか。

しかし今年は新型コロナウイルスの影響を受け、学校の夏休み期間が短くなったり、会社でも例年通りのタイミングで連休が取れなかったりと、そもそもまだ予定が決まっていないという方も少なくないかもしれませんね。

そこで今回は夏本番を前に、コロナ禍で旅行に対する意識はどのように変わったのかを、最新の調査データを交えながら紹介していきます。

旅行を再開するきっかけは?

大手旅行会社の株式会社JTBは、2020年5月に「新型コロナウイルス感染拡大による、暮らしや心の変化および旅行再開に向けての意識調査(2020)」を公表しました。

この調査によると、過去1年間に国内外の旅行を1回以上経験した人が、旅行を再開するきっかけとして挙げているのは、「治療薬やワクチンが完成し、効果が出る(45.6%)」「全国の緊急事態宣言が解かれたら(43.8%)」「WHOが全世界のコロナウイルス感染症の終息宣言をしたら(33.9%)」と続いています。

また、「旅行に行っても周囲からとがめられない状況になったら(26.8%)」「自治体が来訪自粛要請をやめたら(23.0%)」等の回答もあり、こちらは比較的男性よりも女性に多い傾向が見られます。

2020年6月末時点においては、日本全国での緊急事態宣言は解除され、県をまたぐ移動の自粛も緩和されているものの、例年のような夏休みの計画を立てられるようになるには、まだまだ時間を要しそうな印象ですね。

とはいっても、長い外出自粛要請期間を経て、「少しは遠出をして気分転換をしたい」「娯楽を楽しみたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。コロナ禍でも今年の夏を楽しむための、具体的な選択肢を見ていきましょう。