在宅勤務は甘くない!

COVID-19感染拡大をきっかけに「在宅勤務」をとりいれる企業が増えました。小さい子どもだけでお留守番させる必要もなく、感染症対策面でも有望であることは確かです。今後は仕事を選ぶうえで、「在宅での仕事が可能かどうか」を基準に挙げる人も増えていくことでしょう。

家事・育児との両立がしやすいイメージがある「在宅勤務」。しかし、コロナ禍で実際に在宅勤務を経験したCさんは、予想外にキツかった様子を教えてくれました。

ケース3「子ども3人抱えてテレワーク」

Cさん(39歳)家族構成:夫・長女(小3)・長男/次女(保育園年中の双子)

「職場結婚だったので、夫とは同じ会社です。コロナが流行り始めた2月半ば、会社が在宅勤務を推奨する方針を決めました。自宅での環境整備が整ったころ、長女の学校が休校措置に。私はリビングで仕事をしながら、長女の宿題の面倒をみる毎日が始まりました。

ここまでは、まあ、想定内でしたね。大変なのはその後です。

ほどなくして、双子の通う保育園から『パパ・ママ両方が在宅勤務であれば、自宅保育をお願いしたい』と打診が。次女が喘息持ちだったので、家族全員の感染リスクなども考えた結果、二人とも保育園をお休みさせることに。お姉ちゃんに双子の遊び相手を頼んで乗り切るつもりでしたが、そんなに甘くはありませんでしたね。

結局、家事育児と、会社の業務を同時に進行させなければなりませんでした。1日3 食の準備に、頻繁に話しかけてくる子どもの相手。オンライ会議には、双子がケンカしながら乱入してきたことも…。集中力が散漫になり、仕事のクオリティが落ちてしまいました。子どもが寝た後に仕事をすると、睡眠不足で次の日がキツくて。

なによりムカムカするのは、私と同様に在宅勤務となった夫です。私が髪を振り乱して仕事・家事・育児を回している間、書斎にこもり、自分の業務だけを粛々とこなしているのだから。ずるい!