教育費のピークをどう乗り切る?

子どもを授かったのが30代以降の人は、高校・大学への進学という教育費のピークが50歳以降にのしかかってきます。すでに教育資金の準備ができていたり、家計に余裕があるならばよいのですが、そうでない場合は、どうすればこの状況を乗り切れるでしょうか?

まずは子どもが希望する進路と、それにかかる費用を確認します。

よく引き合いに出されるのが、教育費の目安です。公立高校生の保護者が負担した学習費の平均額は3年間で135万円、私立高校生の平均は同312万円。大学の授業料は、国立が4年間で243万円、私立文系が同390万円、私立理系が同531万円(いずれも文部科学省の調査より)。ただし、これはあくまで平均額であり、特に私立大学の授業料は学校や学部による差が大きいのが特徴です。

子どもが希望する学校の公式サイトなどで実際の金額を把握し、準備できるかどうかを確認します。また、合格後の入学金や授業料のみならず、受験費用も用意しておく必要があります。

借りるなら教育ローンより奨学金

子どもの将来に関わることですから、教育は重要です。しかし、50歳から新たなローンを抱えるのはおすすめできません。住宅ローンの返済が残っている、子どもを授かったのが遅い世帯ならなおさらです。