「無職」の人の保険料を負担しているのは誰?
ところで、気になるのは、「無職」の人が、一体どのように保険料を支払っているかという点ではないでしょうか。実は同じ資料の中に、保険料の負担者についての調査結果も公表されています。
保険料の負担者(全年代の合計)
・自分の収入で支払い:27.3%
・父母が負担:10.5%
・配偶者が負担:7.5%
・それ以外の者が負担:0.4%
・この2年間保険料を納めたことがない、または全額免除あるいは猶予:35.3%
・不詳:19.0%
こちらは、就業状況別ではなく、年齢別に集計が行われているため、この中のどのぐらいの人が「無職」であるかは把握できませんが、自分で保険料を捻出することができず、親やパートナーに支払ってもらっている人が一定数いるということは確かなようです。
まとめ
長期間無職の人であっても、一定期間保険料を支払っていれば、将来的に年金は支給されます。ただ、これが「8050問題」に見るような、年金暮らしの高齢の親に初老のひきこもりの子、という家庭で、親が保険料を負担しているといったような場合、この保険料の負担は親にとっては少々重いのかもしれません。
参考
『平成29年国民年金被保険者実態調査』厚生労働省
「厚生年金や国民年金をみんな、いくらもらっているのか」LIMO
「国民年金の第1号被保険者の「職業」、もっとも多いのは?」LIMO
LIMO編集部