まもなく今年もお中元の季節がやってきます。とはいえ、昔に比べ物を贈りあう文化は年々減少傾向にあるようです。その文化が同じ感覚であれば問題ないのですが、婚姻により新しく親戚になった場合、その感覚が必ずしも一致するわけではなく、ときとしてどちらかの大きなストレスになってしまうことも。いったいどんな場合があるのでしょうか。
お中元・お歳暮はみんながするものではない?
2019年5月に株式会社高島屋が株式会社ロイヤリティマーケティングと行った「お中元に関する調査」によると、贈答用としてお中元を実施する予定の人は全体の42.2%と半数を割っています。そのうち、20代で贈答用を予定している割合は29.0%。対して60代の割合は63.0%と倍以上の差がでました。「お互いに贈りあうのであれば省略したい」と考える若者に対し「礼儀を欠いては失礼」と考える高齢世代。そのため、親子であってもお中元を贈りあうという家庭も存在し、たいていの場合、嫁や婿である若者世代が親たちに合わせることが多いといいます。
結婚3年目のYさんは、お中元・お歳暮といった文化のない家庭で育ちました。しかし、義母はことあるごとに贈り物をするのが大好きな人だったそうです。