ある女優が黒人差別反対とSNSに投稿したとたん、今まで散々黒人女優をイジメてきた事実が明かされ謝罪したものの、自分ではいつどのように差別やイジメをしたかわからないといいます。

また、5月25日にニューヨークのセントラルパークで、金融機関で役職につく白人女性が「犬をつなぐように」というサインを無視して散歩していたところ、野鳥観察をしていた黒人男性に「犬をつないで下さい」と注意されました。このことに激怒して、「黒人男性におどされている」と「黒人男性」を強調して警察に通報しました。

その黒人男性はその一部始終をビデオにとりSNSに投稿したところ、許しがたい人種差別だと非難が殺到し、その白人女性は会社を解雇されたそうです。

実はこの女性はオバマ前大統領のサポーターで、今まで「民主党派(リベラル)」として差別反対を散々アピールしてきたというのです。

彼女のような高学歴で専門的な仕事に付き、自称「リベラル」といって平等とか公平とかを叫びながらも、実は特権意識が強く、いざというときはそれを利用して相手を差別し、自分の自尊心や地位を守る白人女性が多いことは筆者もアメリカ生活の中で気が付いたことです。

その後、このような偽善的な白人女性を#CentralParkKaren(セントラルパークカレン)と呼び、話題に取り上げられるようになりました。

「黒人の友人がいるから..」が問題を無関心に

筆者も含め、多くの人がよく「私は黒人の友人がいる(だから、私は差別主義者ではない)」といいます。確かに、最近は人種が混合したグループをよく見かけます。

でもよく考えると、人種は違っていても、大体、社会階層が同じ者同士のグループになっています。近所に住んだり同じ学校だったり、同じ職業、会社だということは同じ社会階層にいることで付き合えるのではないでしょうか。