成長すると交友範囲も広がり臨時のお小遣いも増える
筆者が長く付き合っているママ友には高校生の娘さんがいます。中学校に入ると部活仲間と大会の打ち上げをしたり、先輩の引退試合後にランチ会やカラオケ大会を開くなど、臨時のお小遣いをせがまれることが増えたと嘆きます。
「今は新型コロナウイルスで大勢で食事をする機会はないけど、通常に戻るとまた出費が増えそうで怖い。早く大学生になって外食や交際費はアルバイトして自分で払って欲しい」と苦笑いを浮かべていたのが印象的でした。
その話を聞いて、中学、高校と成長していけば交友範囲や行動範囲が広がり、お駄賃ではカバーしきれない出費が出てくることを改めて考えさせられました。
こうした交際費は親が負担することが多くなりますが、やはりその都度「無駄遣いはしない」と伝えるべきでしょう。
子供が「仲間外れになるのでは」と不安になり、何でも参加していると家計にも影響が出てきます。
家の懐事情を説明し、お金を使うべきことは何かを親子で話し合うことも、マネーリテラシーを育てるきっかけになるのではないでしょうか。
現金の存在感が薄れている今、お金の教育はより重要に
キャッシュレス決済が市民権を得た今、子供の頃から小銭などで金銭感覚を鍛えることはとても大切です。お手伝いをしてお駄賃をもらい、それを駄菓子屋などで使うことは親が思う以上に子供にとって楽しいことのようです。家庭で楽しくマネーリテラシーを高めていきたいですね。
【参考資料】「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」(金融広報中央委員会)
中山 まち子