しかし、子供が実際に労働の対価としてお金を稼ぐ仕組みを体験するには、高校生以上になってアルバイトをし始めるまで待たなければいけません。そのため、できることなら家庭でお駄賃制を取り入れたいと思っていた筆者でしたが、ズルズルと手をつけずに後回しにしてきました。
その状況が一変したのは新型コロナウイルスによる休校期間です。
仕事内容によりお駄賃の金額を設定
3カ月に及ぶ休校期間は外出自粛ということもあり、家で過ごすことがほとんどでした。3人の子供がいる状況で家事を行うのは、普段と勝手が違います。洗濯物を干し、お風呂掃除をし、布団を敷いている間も子供たちの騒ぐ声が毎日BGMになっていました。
そんなある日、「自分一人だけ家事に奮闘しているのがばからしい」と思ったのです。この気持ちを打ち消すにはどうすればいいか。5秒後に出た答えが「お駄賃を出して子供たちを巻き込もう」というものでした。
早速子供たちを呼んで提案すると、全員賛成し大喜び。その姿を見た筆者が、もっと早く導入しておけばよかったと後悔したのは言うまでもありません。
お手伝いは「洗濯、お風呂掃除、布団敷き」の3種類に決め、それぞれの金額も話し合いをして決定。子供たちで料金表を作成し、リビングの壁に貼るなどやる気満々です。