また、それまでは朝目覚めた時の寝不足からくる辛そうな様子や、夜寝る前の「明日も6時に起きなきゃ」といった気だるさが常にありました。しかし、在宅勤務で睡眠時間が確保できるとそうした状態もなくなっていきます。仕事のパフォーマンスが向上しただけではなく、“不機嫌な夫”がいなくなったことは筆者や子どもにとってもとても良い変化でした。

株式会社ビデオリサーチが東京50km圏内に住む12歳から69歳の男女を対象として5月に実施した調査でも、新型コロナウイルスの影響で「睡眠時間が増えた」と回答した人は54.6%いました。多くの人が睡眠時間を確保できる生活を送っていたことがわかります。

毎日映画1本、漫画数冊読む時間に充てた

続いては東京の郊外に住み、都心まで片道約45分間、往復1時間半もかけて通勤をしていた筆者の友人A。やはりコロナの影響で在宅勤務に切り替わりました。

Aは在宅勤務に切り替わったことで浮いた通勤時間を有効に使うべく、在宅勤務が終わるまでの2カ月間で「やりたいことリスト」を作成。リストには見たいと思っていた映画やドラマが数十本、読みたいと思っていた漫画や本が数十冊書き込まれたのだとか。

Aは今までの通勤時間もスマホやタブレットで映画やドラマを観たり読書をしていたりしたので、生活リズムを変えたくなかったのかもしれません。これまで通勤時間だった朝と夜の時間帯にリストアップした映画や漫画、本をひたすら鑑賞し、読書したそうです。