おひとりさまの老後=生活苦?

厚生労働省の「平成30年(2018年)簡易生命表」によると、男性の平均寿命は81.25年、女性では87.32年です。一般的に女性のほうが長生きしやすく、その分多くの生活費が必要です。しかし、男女間には大きな賃金格差があり、十分な貯蓄ができていない女性も少なくありません。

内閣府の「平成29年度(2017年度)版高齢社会白書」によると、独身女性のうち、「家計にゆとりがなく、多少心配である」「家計が苦しく非常に心配である」と回答した人の割合は約4割を占めています。「おひとりさまで老後を送る女性の7割が苦しい生活を強いられている」とするデータもあります。

女性がひとりで老後を生きていくためには、「生活費をどうするのか」についてしっかり考えておく必要があるでしょう。

離婚を決めるのは冷静になってから

感情にまかせて離婚を決めてしまうことは望ましくありません。社会状況が変わって1人の時間が取れるようになると、気持ちが変わることもあります。結婚したまま、別々の生活スタイルを自由に楽しむ”卒婚”を選ぶのも一つの方法です。最終的には自分の価値観にもとづいて決めることではありますが、熟年離婚をするとどちらも貧困に陥る可能性があることは知っておきましょう。

ただし、DVや虐待がある場合は別です。1人で悩まないで、すぐに周囲に助けを求めてください。離婚が避けられない場合は、年金分割を賢く利用しましょう。

参考

「Q4-2.離婚が成立した後の年金分割は可能か?<離婚に伴う年金分割>」知るぽると(金融広報中央委員会)
「厚生年金保険・国民年金事業年報」厚生労働省
「平成30年(2018年)簡易生命表」厚生労働省
「平成29年度(2017年度)版高齢社会白書」内閣府
「厚生年金や国民年金をみんな、いくらもらっているのか」LIMO

LIMO編集部