眠れない、食べられない、先が見えない

「当時は出産するとキャリアをリセットしなきゃいけなかったんです」仕事を通して社会と関わっていた頃の自分とのギャップに苦しんだといいます。

「産んだ瞬間『親』になっちゃったわけですよ。こんな大変なら教えてほしかった!って思いましたね」自分のタイミングで眠ることも、食べることも、トイレに行くこともできない。「なんのために生きてるんだろう」なんて気持ちばかりが浮かんでくる…。それでも、兄嫁から届いた1通のメールが坂上さんを救いました。

「『2~3カ月で慣れるからね、もうすぐ眠れるようになるから大丈夫だよ』って言ってくれて、本当に救われましたね。頼れる、話を聞いてくれる人がいるってこんなに大事だったんだなってそのとき思ったんです」

この体験が、後のHimemama立ち上げにつながっていきます。