「コロナ離婚」とは、みなさんご存知の通り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が原因、引き金となる離婚を指す言葉です。さて、今回は、そんなコロナ離婚を意識しつつ、毎日を送っている、ひとりの女性の話をご紹介いたします。彼女の家庭には、一体どういう事情があったのでしょうか?

もともと夫への不信感はあった

Sさんは、夫と小学生の息子と3人暮らし。『離婚』の2文字が頻繁に頭をよぎるようになったのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、夫の在宅勤務が始まったあたりからだそう。

「もともと、夫への不信感はあった。」というSさん。実は、子どもがお腹にいるころに夫の裏切りを経験していました。

Sさん夫婦は、結婚5年目にして、ようやく子どもを授かりました。しかし、妊娠8か月の時に切迫早産で入院を余儀なくされます。仕事が忙しい夫は、数日に1度顔を出す程度。それでも、病院に来たときは、Sさんを励ます言葉をかけてくれたり、好きなものを買ってきてくれたりと、とても優しかったといいます。

そんなある日、Sさんは夫が病室に忘れたスマートフォンの通知履歴から、他の女性の存在に気がつきます。妊娠経過への不安もあり、不安定だったSさんは、感情のままに夫を問い詰め、3年もの間、仕事関係の女性と不倫を続けていたことを知ってしまいます。

「結局、夫婦関係を修復することで一致し、夫は女性と別れてくれました。」とSさん。「ただ、今思えば、夫を許したというより、心の底にくすぶるものは多々あったけれど、生まれてくる子のために蓋をした、という感じだったような気がします。」