それでも彼女が離婚を選択しない理由

そのうち、Sさんの頭の中には、出産直前の不倫事件がフラッシュバックするようになりました。ふとしたときに「離婚」という2文字が、頭をよぎっては消えていきます。最近では、『週1の夫の出勤日が、唯一ホッとする日』になっているというSさん。

「でも、『今のところ』離婚という選択肢はありません。」というSさん。「言い方は悪いかもしれませんが、夫にはそこそこ収入があるんです。コロナ禍の中、仕事が自宅待機になっても、あまり不自由のない生活を送ることができているのは、やはり彼の収入があってのこと。今後子どもを育てていくことを考えても、こんな経済状況の中、一時的な感情で、この生活を手放してしまうのは、絶対によい選択じゃないと思うんです。だから、過去の裏切りを思い出しても、離婚が頭をよぎっても、『今じゃない』と必死で自分に言い聞かせています。」

まとめ

過去に大きな試練を乗り越えたにも関わらず、長い自粛生活がきっかけで、小さな不満が溜まり、再び離婚を意識するようになってしまったSさん。彼女のように、ここ数ヶ月でパートナーへの不満を積もらせながらも、「今は行動に移すべきじゃない」と考えて、踏みとどまっている人は、意外に多いのかもしれません。

LIMO編集部