先ほど取り上げたハイアス・アンド・カンパニー株式会社の調査によると、自宅で仕事をする場合に「十分だと思える」スペースとして最も多かった回答は、「デスク1つがある程度の書斎コーナーのようなスペース」の40.6%でした。

続いて「デスクに加えて書棚などが手元にあり、仕切りはなくても目線が気にならないスペース」と「自宅の中で、仕事場として使うことができる個室部屋」の2つの回答が、それぞれ26.4%ずつと続きますが、「書斎コーナー」と「個室部屋」では大きな違いがありますね。

筆者の父も自粛期間中はテレワークで仕事をしていましたが、仕事スペースは普段食事をとるテーブルで、母親が近くで掃除機をかけるような場合もそのまま仕事をしていると言っていました。筆者自身はちょっとした物音などが気になってしまうタイプなので、リビングやダイニングのような場所で仕事を行うのはなかなか想像できません。

このように、テレワークをするのに快適だと思えるスペースというのは、かなり個人差があるようです。自粛期間中のテレワークがあまり集中できなかった…という人は、まずは自分がどのような仕事の環境やスペースを必要としているのかを、具体的にイメージすることから始めてみましょう。

家族に協力してもらって仕事用スペースを確保する

次に、実際に自宅に仕事用スペースを確保するためには、家族の協力が大きなカギを握ります。

自分の部屋がある場合はそこで仕事を行えばいいですが、部屋がない人の場合は家族みんなで利用しているスペースを、仕事用のスペースとして多少融通してもらわなければなりません。