変化する「仕事で感じるストレス」
次は、生命保険会社のチューリッヒ生命(ZURICH)が毎年実施している「ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」の最新調査から、興味深い結果をご紹介します。全国の20~59歳の有職者1,000人を対象として3月27日~2019年3月30日に実施されたこの調査では、「勤務先においてストレスを感じる1番の要因」について複数回答でたずねています。「ストレスのトップ5」は、ここ数年、どのように変化しているのでしょうか。
2019年までの調査では「上司との人間関係」が常にトップ5の上位にランクインしていました。2020年調査で初めて、「収入(経済面)」が1位に浮上しています。COVID-19の影響による収入の減少が、不安やストレスを引き起こしているのかもしれません。
2019年4月にスタートした働き方改革関連法が、2020年4月から中小企業でも本格的に施行。原則として時間外労働の上限が月45時間となり有給休暇5日取得も義務化されています(※)。その一方で、残業ができないために仕事を持ち帰る、有給休暇の日に家で仕事をする、といった状況も生まれているようです。
(※)「時間外労働の上限規制わかりやすい解説」厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署