2020年夏季ボーナスの落ち込みは飲食・宿泊サービスで大きくなると予想

COVID-19の感染拡大防止のため外出自粛や休業要請を受けていた宿泊・飲食サービス業に関しては、収益の減少や当座の資金繰りに窮している企業が多いと見られ、ボーナスの落ち込み幅が大きくなると予想されます。

リーマンショック後の飲食・宿泊業のボーナスは前年比33.9%減となっていますが、今回はこれ以上の減少幅になる可能性が高くなっています。

公務員一人当たりのボーナスは前年比プラスへ

公務員(国+地方)の一人当たりのボーナス支給額は、前年比0.6%増の74万499円となりますが、2019年夏の4.2%増から比べると、伸び幅が大幅に縮小される見込みです。COVID-19の影響で民間企業のボーナス支給額が大幅に減る一方で、公務員への支給額の伸びがプラスを維持した理由は以下の2つです。

・2019年度の人事院勧告において、国家公務員給与の月例給が前年比0.09%増となった
・夏季ボーナス支給月数が年間の支給月数の均等化の影響で前年の2.225カ月から2.25カ月に引き上げられた

また地方公務員に関しても、国家公務員に準じて給与を決定する自治体が多く、ボーナス支給額は増加はするものの、伸びは鈍化すると予想されます。