■進学先別の入在学費用合計(短大は2年間、その他は4年間)

私立短大:362万5000円
国公立大学:499万4000円
私立大学文系:717万円
私立大学理系:821万7000円

このように、子ども1人でも4年制の大学では約500万円以上の入在学費用がかかることになります。また、親元から離れた地域の大学に進学するとしたら、これ以外にも家賃や食費などが必要になります。

これら全額を親が用意するというのは、そうたやすいことではありません。そのため、奨学金を利用したり、学生本人がアルバイトをして賄うという方法を取ることになります。

約半数の大学生が奨学金を利用

それでは、奨学金の利用率はどの程度なのでしょうか。

日本学生支援機構の「平成28年度 学生生活調査結果※2」で奨学金の受給状況を見ると、日本学生支援機構の奨学金またはそれ以外の何らかの奨学金を受給している学生の割合は、短大(昼間部)で52.2%、大学(昼間部)で48.9%となっています。

また、アルバイト従事者は、短大(昼間部)で82.9%、大学(昼間部)83.6%。そのうち「家庭からの給付のみでは修学不自由・困難及び給付無し」の割合は、それぞれ37.0%、36.0%となっています。

※2 大学学部、短期大学本科及び大学院の学生が対象、有効回答数44,169人