奨学金と教育ローンの違いは?

奨学金とよく比較されるものとして教育ローンがあります。奨学金と教育ローンの違いはどんなところにあるのでしょうか?

奨学金には給付型と貸与型がありますが、ここではより一般的な貸与型の説明をします。まず、貸与型の奨学金には、無利息で借入ができる第一種と利息の支払いが必要となる第二種があります(第一種は「特に優れた学生及び生徒で経済的理由により著しく修学困難な人」という条件が定められています)。

奨学金は学生本人の借金となり、毎月一定額が銀行口座に振り込まれます。第二種の場合も在学中は無利息で、返済は卒業後に始まり、利息は年(365日あたり)3%を上限とするとされています(日本学生支援機構「奨学金 第二種(利息が付くタイプ)」参照)。

一方、教育ローンを借りるのは保護者で、翌月・翌々月から返済が始まります(元金据え置きができる場合もある)。国で借りる場合は固定年利1.70%ですが、民間の金融機関から借りる場合は3~10%ほどと奨学金より高めの設定となっています(銀行系・信販系などで各社貸与利率が異なる)。

国の教育ローンについては他にも所得制限や返済期限などの細かいルールがありますので、詳細については日本政策金融公庫の「教育一般貸付(国の教育ローン)」をご確認ください。

おわりに

奨学金や教育ローンは、子どもの「学びたい」という気持ちをかなえるための有用な手段です。ただし、あくまでも借金であるということを心にとめておく必要があるでしょう。将来の経済状況が不透明な今、後々返済に苦しむことがないよう、利用にあたっては家族でよく話し合う必要があると言えそうです。

LIMO編集部