「せっかく導入したテレワークも形骸化して、感染の不安を抱えながら出勤している人ばかり。消毒液も入手困難ということで空っぽのままフロアに2つ置かれている。会社がテレワークを使わせない空気にしているのに、出社している社員の感染リスクを下げるための対策が不十分すぎて呆れる。会社の危機管理能力での低さが一番怖い…」と話していました。

Zoomで監視される日々

最後はIT企業で働くDさん。「テレワークが導入されたものの、部署ごとにウェブ会議システムのZoomでつなぎながら作業するというのが当たり前に…。9時までにログインしてZoomに入室し挨拶、ほかの打ち合わせや会議に参加する以外、作業時間は部署のZoomに接続して無言でみんな作業している」のだそう。

「きっかけは部長が『気軽に声を掛けられないのが不便。みんながちゃんと仕事をしているのかわからない』と言い出したこと。『仕事をしている姿が見えるのは出社していれば当たり前だし、気軽に話しかけられるようにしておくほうがいいよね』とZoomで常時接続しておくことを提案され、誰も反対意見を言えずにそうなってしまった」と言います。

「でもZoomで部屋の中が見えるのも嫌だし、お手洗いに行ったりお茶を飲んだりしているのが見えるのも嫌だ。つけていないとサボり認定されるのももうコリゴリ。そんなに信用されていないのかと腹立たしく思った」と嘆いていました。

おわりに

新型コロナウイルスの影響で私たちの生活に変化が起きていることは確かです。しかし、職場ではそれを受け入れられない層がいるのも事実で、そのフォローをするのも大変ですね。「働き方の新しいスタイル」への理解が進むことを望みます。

大塚 ちえ