「こんなことを言うのはなんだけど、自分はまだ20代なので感染自体はそこまで怖いとは思っていない。でも、少しでも体調不良だとさらし者になる。『××部の〇〇さんは熱が出たらしい』というところから全社に通達が入って、『〇〇さんは何日に出社していたから、その日会社にいた人は気を付けろ』とか『〇〇さんとしゃべったから感染しているかも』とか、まるでバイキン扱い…。小学生の頃、イジメられていた人のことを思い出した」と話します。
「出社しなければ仕事にならない、個人情報を扱う部署の人が何人か体調不良になったときがひどかった。会社からテレワークの対象外にされてやむを得ず出社していたのに、社内でさらし者にされた」のだそう。
「『注意不足』とか『マスクをちゃんとしていたのか』とか、本人のせいみたいに言われていたのが本当に気の毒。その部署の人が『〇〇さんは小さなお子さんも70代のお母さんもいるから、通勤して感染を家庭に持ち込むのが怖いと言いながら出社していた』と話していた。会社に対して不信感を抱いた」と話していました。
出社しないと「サボり」というレッテルを貼られる
メーカーで働くCさんの会社もテレワークに移行したものの、「テレワークは会社としてあくまで『ちゃんと社員に配慮しています』というポーズに過ぎない」と言います。
「実際ほとんど使われていなくて、出社しないと『サボっている』と思われている様子。利用しているのは保育園が休みになったり小学校の臨時休校などで子どもが家にいる人と、高齢の同居人がいる人だけ。でもその人たちに対しても冷ややかな目が向けられていて、独身の管理職の男性なんかが『いいよな、あの人は子どもがいるっていうだけで家でサボれて』と言っているのを聞いてしまった」のだそう。