どこに住むかは住んでみるまで分からない

筆者はそろそろ60代に手が届く世代ですが、小さい頃からの引越し経験が12回となりました。だいたい5年に1回引越ししている勘定です。

この引越し、あまり場所を特定して動いたことはありません。小さい頃は親の事情、就職してからは勤務先の事情+本人の希望などなどで、結果的に居住場所が変わってきました。

実のところ、引越し理由も深く追求してきませんでした。気がつけば国内外なんとなく12回も動いていた、ということですね。一つの場所で、最長19年間、最短は1年2か月の居住経験です。家庭を持ってからも引っ越すことに特段の反対は食らいませんでしたが、家の者にはずいぶん迷惑だったかもしれません。

さて、今回のコラムは筆者の経験から、どんな家に住むのがベストなのか、ということをお話ししたいと思います。お忙しい読者なら、結論だけ読んでいただいて結構です。

“住めば都”、これが筆者の結論です。

賃貸も考えないではなかったが結局は購入

私もかつては自宅購入を不動産投資の一環として考えていました。どうせ買うなら「地価も高くて便利なところ」というやつですね。

20数年前の私はそうした考えに疑いを持つこともなく、住宅ローンも借りられる環境にもありましたから、土地勘がある場所に自宅を構えることができました。もちろん1人で決めたわけではなく、家人と一緒に20件弱の建売を見学し、家族が気に入ったところを購入したわけです。