マイホームは、人生で最も大きな買い物といっても過言ではありません。それ故に大抵の人は住宅ローンを利用します。住宅ローンは最長で35年まで組むことが出来ますので、返済はまさに長期戦!

昨今の晩婚化により、40歳代で住宅ローンを組む人も珍しくありません。

しかし、仮に40歳で住宅ローンを組んだ場合、定年を迎える60歳までに完済しようと思うと返済期間が20年しかありません。いくら金利が低いご時世とはいえ、これでは毎月の返済がきついと思う人も多いのではないでしょうか。

金融機関としても、住宅ローンが延滞してしまうリスクを考慮して、「いざとなったら退職金で一括返済も可能ですので、35年で組んでみませんか?」と提案することもあります。

そこで今回は、このままでは定年後に住宅ローンが残ってしまう人はどうすればいいかについて、見ていきたいと思います。

退職金での一括返済は最終手段!?

退職後は住宅ローンの残債を退職金で一括返済し、あとは悠々自適な年金生活を送ればいいじゃない、と思う人もいるのではないでしょうか。

しかし、退職金を住宅ローンの返済に充ててしまうと、「悠々自適な」年金生活はあきらめないといけないかもしれません。

ここで思い出していただきたいのが、昨年の今頃金融庁からレポートが公表された「老後2,000万円問題」です。