キャッシュレス決済に移行するきっかけは?

まず、金融広報中央委員会が2019年3月に行った『金融リテラシー調査』から、みんなのキャッシュレス事情をみていきます。

キャッシュレス決済方法別の使用頻度

キャシュレス決済を月1回以上使用している人の割合

  • クレジットカード・・・73.7%
  • 電子マネー(カード)・・・56.1%
  • スマートフォン決済・・・17.5%
  • デビット・カード・・・7.9%

さらに、キャッシュレス決済をいずれかを利用しない人(「ほぼ/全く使わない」、「そもそも保有していない」と答えた人の合計)に対して、今後利用を増やす動機を聞いたところ、「ポイント等特典がより大きくなる」(41.0%)、「より多くの店で使えるようになる」(23.2%)などが上位に挙がりました。やはり、クレジットカードを作るという時に『ポイント』を意識するという人は多いようです。

注目したいのは『還元率』

では、私たちがクレジットカードを選ぶとき、ポイントのどの部分をみて、「特典が大きい/小さい」と判断しているのでしょうか?実は、これには2つの基準があります。「ポイント付与率」と「ポイント還元率」です。

クレジットカード会社のホームページに多くみられる、「100円でもれなく1ポイントプレゼント!」といったキャッチコピー。ここから分かるのは「ポイント付与率」です。この場合、使った金額に対し1%分のポイントがもらえるということになります。

ポイントシステムの一番の魅力は、一定のポイントを集めると商品券や割引券、マイルなどに交換できるしくみでしょう。ここで注意したいのは、「ポイントの価値はカード会社によって異なる」という点です。たとえば、同じ1,000円の商品券に交換する場合、カード会社によっては7,000ポイント必要だったり、5,000ポイントで交換できたり、という差が出てきます。

つまり、ポイントでトクできるかどうかを判断するには「利用した額に対して付与されたポイントが、いくらに換算されるのか=「ポイント還元率」に注目する必要があります。クレジットカードを作る時に最も知っておきたいが、この「ポイント還元率」。ポイント還元率2%であれば、「1万円使ったら、200円に換算できるポイント」が付与される、という計算になりますね。

2020年6月現在、クレジットカードのポイント還元率は1~5パーセント程度。これはほんのわずかな差に見えるかもしれませんが、まさに「ちりも積もれば・・・」ですよね。「ポイント還元率」にはこだわっていきましょう。