『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

著者:七月 隆文
刊行:宝島社

ストーリー:通学電車で会った彼女に、ぼくは一目惚れをした。その時まで一目惚れなんて、その存在すら認識していなかったぼくは「勘弁してくれ…」と思いながら、彼女を追いかけずにはいられなかった。声をかけ、連絡先を交換して、初めてのデート、初めての彼女。そんな彼女は涙もろかったけれど、ぼくはただただ幸せだった。でも、ある日真実を知る。ぼくは「彼女の未来」とデートをし、彼女は「ぼくの過去」とデートをしていたことに…。最愛の人と過ごす40日間を映し出したストーリー。

こちらも映画化されましたし有名ですね。筆者もレンタルDVDにタイトルが並んでいるのを見て、知りました。よく原作がある物の映像化は読み手のイメージが強く残るため賛否両論ありますが、個人的には先に映画を観た人が原作を読んでも「いい!」と思うのでは…と、感じました。純粋なラブストーリーで舞台の季節感もマッチして、読後感はとても爽やかです。

文章全体がとても読みやすく、途中で手書き文字が出てきたりするので、普段小説を読みなれていない人にもおすすめの作品です。京都の美しい街並みを文章から感じることもできますので、なかなか外に出られない今、脳内旅行したい方にもぜひ!

まとめ

筆者が自粛期間中に読んだおすすめのマンガ・小説をご紹介しました。日々の慌ただしい日常に流されていると、なかなかじっくり本を読む時間を作ることも難しかったりします。今回の自粛期間は本来ないに越したことはなかったのですが、そんな普段持てなかった時間を与えてもらったのかも…と気持ちを切り替えて過ごしました。緊急事態宣言が解除されても、おうち時間が増える日常は変わらないのかもしれません。しかし、お互い上手に気持ちを切り替えつつ、新しい生活習慣を楽しんでいきたいですね。

白藤 さつき