日本証券業協会のデータによると、個人全体の証券口座数は2019年12月末で2,443万口座、5年前の2014年12月末で2,261万口座です。この5年間で口座数は1年当たり36万口座増えていますが、増加率としては年間1.5%程度となります(言い換えれば、お客さんの数が年間1.5%しか純増していない)。
稼働口座の増減率は具体的なデータがなく、数字で説明できないのがもどかしいのですが、口座数の増え方から見ても、長期的な稼働投資家数はすぐには増えないと考えられます。
どの証券会社に口座を開けばいいのか?
じゃあ、これから始める人はどうすればいいのということです。私の経験からすれば、投資は少額からスタートして、自動積立するしかありません。何千万円の大口で自動積立できるわけではないので、NISAやiDeCo、一般口座で細かく積み立てていくのが結局長続きすると思います。
もちろんいずれも結果的に儲かればいいのですが、投資は少額でもプラスリターンで終わればよしとしましょう。
ということで、どの証券会社に口座を開くかは、やはりコスト、商品数、ホームページの操作性、システムの安全性などを総合的に判断すべきです。
もっとも、ホームページや取引システムを改善し拡充するのは時代の要請とはいえ、毎年証券会社にかなりのコストがかかります。それに対応できるのは、やはり資本力のある大手のみ。結局、銀行と同じく寡占化が進んでいくような気がします。
個人投資家としては、長期的な投資であればあるほど、どの証券会社のプラットフォームを使えばベストなのかを問われる時代でもありすね。
牛丼屋さんではありませんが、筆者は「うまい、やすい、はやい」を証券会社選びの選択基準としています。その心は、うまい=商品数・種類が多岐、やすい=取引手数料が安い、はやい=システムのレスポンスやアクセスが速い、です。