みんなが投資を始めてる!? 激増中のネット証券口座開設、果たして長続きするのか…

継続して儲けられればそれに越したことはありませんが、そうなかなか上手く行かないのが投資。したがって、証券口座を開設して一銭もお金を入れない人もいれば、何回か投資して結局その口座を利用しない人もたくさんいます。証券口座は何社にでもタダで開設することができますからね。

図表1はマネックス証券(マネックス)の証券口座数およびその稼働口座数の推移です。同社データによると、ここ5年間の口座数は年率4%程度の純増です。証券会社によってばらつきはあると思いますが、業界全体で口座数は増えているのが見て取れます。

一方、稼働率(各月末時点で預かり資産、または過去1年間に取引があった口座の割合)は61.2%から57.1%へと、わずかに減っています。ここ5年でもピークが6割程度ということは、4割は非稼働、つまり口座開設はしたものの結局残高ゼロか取引をしていないかのいずれかです。

ちなみに、不稼動口座は証券会社にとって管理コストだけがかかるやっかいな口座なのです。

図表1:マネックス証券の口座数・稼働率推移

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出所:マネックス証券のデータより筆者作成(期間:2015年3月末から2020年4月末)


この稼働率、他社(カブドットコム証券)で50%程度のところもありますから、実際に口座を開設して取引をされる個人投資家は、口座開設者の半分強なのです。

そうなると、今回のコロナショックで証券取引を始めようと思った方々も、長い目で見れば半減していくのでしょうね。取引をしない理由はさまざまですが、結局、何十年と長期間投資を続けられる方は口座開設者のうち多くて2〜3割程度かなと推察します。

参考記事

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太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会
  • 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。
その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。
主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。