コロナ禍により全国で外出自粛が要請された4月、各外食チェーン店は軒並み大幅な減収に見舞われました。その中で牛丼チェーン店はもともとテイクアウト対応をしていたこともあり、かなり健闘しています。そしてもう一つ、コロナの打撃をしのいだ丼物がカツ丼です。
手頃な価格でお腹を満たすことができる丼物チェーン店の業績を見てみましょう。
外出自粛でも若干の減収に留まる牛丼チェーン店
4月16日に緊急事態宣言が全国拡大となり、外出自粛のため外食店の多くが厳しい状況に陥りました。4月の上場外食チェーン店の月次数字を見ると、多くの企業の苦戦が浮かび上がります。
たとえば、カレー「ココイチ」の壱番屋は4月の既存店売上高 対前年同月比74.0%、「丸亀製麵」等を運営するトリドールHDは同54.7%、ファミレスのサイゼリヤは同38.6%。
それに比べると、以下のように牛丼チェーン店の減収幅は抑えられています。
主要牛丼チェーンの4月売上高 対前年同月比
- 吉野家HD:全店97.6%、既存店96.0%
- 松屋FHD:全店78.8%、既存店77.8%
- ゼンショーHD(すき家):全店87.6%、既存店88.1%