手口②:「低金利の融資をするには保証金が必要」

2つめは、事業者などを狙った融資や貸付を巡る詐欺手口です。新型コロナ問題で多くの事業者が打撃を受けており、政府は「新型コロナウイルス感染症特別貸付」や「マル経融資(小規模事業者経営改善資金)」など様々な支援策を打ち出しています。

しかし、これを利用した悪質な詐欺が横行しているのです。

実際に起きた事例では、被害者が経営している飲食店に「金融特別貸付のご案内」と記載されたFAXが届き、申込書に必要事項を記入して送り返すと、融資会社を名乗る人物から電話がかかってきて“低金利で融資をするためには保証金が必要だ”などと説明を受けたと言います。

そこで、被害者は指定された銀行口座に約43万円を振り込んだものの、さらに現金を要求されたことから不審に思い被害に気が付きました。このように、経営に苦しむ事業者につけ込む詐欺は非常に悪質です。

「自分から申込んでいない融資や貸付は全て疑ってかかるべき」くらいの気持ちで構えておいた方が、今は安全かもしれません。

手口③:コロナ絡みの振り込め詐欺

3つめは、身内を装い、新型コロナウイルスと絡めて「お金がない」と電話をかけてくる手口です。一般的な振り込め詐欺と同様に、主に被害に遭っているのは高齢者です。