これは、レコーディングダイエットという食べたり飲んだりしたものを記録するダイエット法と似ているかもしれません。自分が何にお金を使ったのか、いくら払ったのかを記録することで、これ以上はやめておこうという自制が働くのでしょう。

カレンダーに毎日の出費をメモ

続いては医療機関で働くCさんです。Cさんも、Bさんと同じように出費をメモしているとのことですが、書き込むのは自宅のデスク上に置いてあるカレンダーなのだそう。

「毎日、目にするカレンダーに書いておくと、お金に自然と気が向くようになる。出費の予定も一緒に書いているので、『今月、バッグ買っちゃったんだった』とか『来月はカレの誕生日があるから、その前は出費を控えておかないと』と、既に使ったお金と先の出費予定を同時に管理できて便利。使い過ぎがなくなると思う」と話してくれました。

このように、過去の支出と未来の出費を1枚のカレンダーに記録すれば、その月の予算と実際に使ったお金との差額が見えやすくなり、やりくりするのがラクになりそうです。

毎月サブスクの固定費を見直す

人材系企業で働くDさんは「毎月、月末に固定費を見直すようにしている」と話します。

「そんな大げさな話でもないけれど、サブスクリプションの課金がいつの間にか増えていたり、初月お試し無料に釣られて始めたけど大して使わなかった有料アプリがあったりして、固定費が知らず知らずのうちに膨らんでいることがある」のだそう。

「クレジットカードの利用明細を確認しながら、『このアプリ、解約しておかないと』とか『これはよく使うから残しておこう』という感じで整理している。月額制のマンガアプリや動画配信サービスも、熱が冷めて不要になっていたりすることがあるから無駄な出費は即排除する」と話します。