ねこねこむさんは在宅ワークをしながらふたりの娘さんを育てています。以前は、ほぼワンオペで家事と育児をこなしていた彼女でしたが、夫が仕事を辞めて無職になったことから、今や一家の大黒柱となってしまいました。多少の失敗には目をつむりつつ、主夫となった夫に家事と育児を少しずつシフトし、朝から晩まで在宅ワークに励む日々。

しかし、そんなねこねこむさんを悩ますものがもうひとつ。それは、月に何度かやってくる、実両親からの「孫に会いたい」コール。実はねこねこむさん、昔から実両親とは折り合いが悪く、結婚して家を出てからは、実家には盆正月ぐらいしか顔を出していないのです。

実両親との不仲の原因は、幼少期の両親の態度。幼かったねこねこむさんを祖母に任せきりにしていた父と母。休みの日も、親子でどこかに出かけた思い出はありません。それどころか、ねこねこむさんの洋服がボロボロになっていても、全く気にしようともしないのです。近年でいうところの『毒親』といっても過言ではない両親の態度は、放任というより、放置に近い状態。たまりかねて、「どこかに連れて行って。」「服を買って。」と訴えたこともありましたが、父は「忙しい」と言ってパチンコに出かけ、母に至っては「お前はわがまま。」と、とりあってもくれませんでした。