一昔前の親と同居というスタイルは減り、核家族や単独世帯が主流になっています。実際、政府の統計によると、三世代世帯の割合は1986年の15.3%から2016年には5.9%にまで減少しています※。
親が心配でも、離れて暮らしている場合は親の身の回りの世話をするのは物理的に難しいことです。「せめて連絡は頻繁にしたい!」と思っていても、ついつい後回しにして長期間連絡できていない状態が続いてしまうこともあるでしょう。もし、自分の親に介護が必要になったらどうするかは決めていますか?
※「グラフで見る世帯の状況 平成30年 国民生活基礎調査(平成28年)の結果から」(厚生労働省)
親が心配、でも実際に対策をしている人は?
セコム株式会社では2020年3月、70歳以上の親と離れて暮らす全国の40代・50代の男女500人を対象に実施した「親の見守りについての調査」の結果を発表しています。
まず、親の世帯構成を聞いた結果を見ると、「夫婦二人」が44.8%、「独居」が26.0%で、親だけで暮らす世帯が約7割。また、親に会う頻度は、年1回以下が36.2%、年2、3回が32.0%となっています。
また、離れて暮らす高齢の親について心配や気がかりなことがあるかを質問したところ、80.2%の人が「ある」と回答。具体的な心配事については、「病気やケガ・熱中症などの健康面」という回答が94.0%で、2位の「地震・台風などの自然災害時」の41.4%に大きく水を開けています(複数回答)。
一方、親の様子や安否の確認のために意識して行なっていることがあるという人は38.2%と4割弱。離れて暮らす親を心配に思っている人が約8割であるのに対し、実際に対策をしている人は半数以下という結果でした。