感染したすべての人が入院対象だった

医療従事者の不足の原因として、COVID-19は感染したすべての人が入院対象となることです。そのため、感染爆発初期は、軽症患者で病床が埋まってしまう現象が起きてしまったのです。

現在は、宿泊施設での療養環境が整備されたことにより、病院がパンクするという危機は回避されました。しかし、宿泊施設でCOVID-19患者が療養するにあたり、医療者を配置しなければなりません。病院から派遣すれば、病院の人員が足りなくなるため、各都道府県が人員の確保に動いたわけです。

医療崩壊は私たち一人ひとりが止めるしかない

今回、COVID-19の騒動に関して、医療崩壊が起こる原因をお話ししました。これから、感染爆発の第二波、第三波が来ることを想定しておいた方が良いでしょう。

今回は医療崩壊を止めることができたかもしれません。次回も止めましょう。医療崩壊が来れば命の選択を我々医療者もせざるを得なくなります。

そのためにも、自粛解除に浮かれずに一人ひとりが感染防止を頭の隅に置いておくべきだといえるでしょう。

参考

(※1)『平成30(2018)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況』厚生労働省
(※2)『「人手 倍近く必要」 切り札「エクモ」に課題』中日新聞

村松 拓