「iDeCo」の特徴と向いている人
「iDeCo」は個人型確定拠出年金とも呼ばれ、20歳以上60歳未満の方なら加入できる制度です。原則60歳まで引き出すことはできません。積立資金は全額所得控除になるので、住民税と所得税が軽減されるだけではなく、運用益が非課税となっています。通常運用益には20.315%の税金(所得税15.315%+住民税5%)がかかるので、非課税になるのは大きなメリットといえます。
さらに60歳になって資金を受け取る際にも控除があります。年金で受け取る方は「公的年金等控除」、一時金で受け取る方は「退職所得控除」が適用され、いずれも所得税が軽減されます。また、「iDeCo」で投資できる金融商品には投資信託や元本確保型の定期預金、保険などがあります。
「iDeCo」の最大の特徴は、積立資金が控除されるため住民税と所得税の節税になることです。元本が確保される商品に投資することで、リスクなく節税が行えます。したがって、所得があって60歳まで継続できる資金力のある人は、だれでも「iDeCo」に向いているといえます。逆に、60歳まで引き出せないことを受け入れられない人には向いていません。また、住宅ローン控除やその他の方法を利用して所得税をあまり納めていない人は、大きなメリットは得られない可能性があります。