大幅続落の株式市場-最後は下げ幅を縮小したが揺さぶりは続くか

【東京株式市場】2016年7月6日

株式市場の振り返り-円高進行などで日経平均株価は一時▲500円超安となる大幅続落に

2016年7月6日(水)の東京株式市場は続落となりました。日経平均株価は前日比▲1.9%の下落、TOPIXも▲1.8%の下落で引けています。また、新興株式市場の東証マザーズ総合指数も▲3.1%の大幅続落となりました。

日経平均株価は、欧米株式市場の下落と円高進行を受けて、前日比▲234円安で寄り付いた後、下げ幅を拡大し続けました。前場の引け近くには一時▲501円安まで下落しましたが、後場は徐々に下げ幅を縮小し、結局、大引けは▲290円安の15,378円で終わっています。

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東証1部で上昇したのは310銘柄、値下がり1,588銘柄、変わらず69銘柄でした。東証1部の出来高は22億1,678万株、売買代金は2兆2,304億円(概算)となっています。売買の活況感は改善しましたが、大幅下落時に投げ売りや損切りが出た可能性があります。

セクター動向と主要銘柄の動き-33業種中29業種が下落、引き続き金融関連セクターが弱い

東証1部で上昇したのは4業種、下落したのは29業種でした。上昇した業種は、水産・農林等のディフェンシブ・セクターだった一方、下落率が大きかった業種の中では、金融関連セクターが目立ちました。また、輸送用機器や電機記機器などの主力セクターも売りが優勢となりました。

個別銘柄では、日東電工(6988)、TDK(6762)、ホンダ(7267)、三井不動産(8801)、野村ホールディングス(8604)などの主力株がいずれも▲4%超の大幅下落となりました。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)等の金融株も大きく値を下げた他、村田製作所(6981)も年初来安値を更新しています。こうした冴えない相場の中、ニトリホールディングス(9843)、しまむら(8227)等の小売株の一角は値を上げました。資生堂(4911)も続伸しています。

本日(7月7日)の注目点-週末のイベントを控えて様子見スタンスが強まる展開へ

今週金曜日(8日)は、米国の雇用統計発表に加え、国内はミニSQ(特別清算指数算出日)に当たるため、イベント型短期筋による揺さぶりが始まっているようです。7日(木)も6日のように、日中の取引時間の間での値動きが粗くなる展開が予想されます。様子見スタンスが強まる中、場中の急騰や急落に対して、慌てて追随しないことが重要です。

注目は引き続き小売セクターです。Q1決算発表内容を踏まえて、株価が大きく反応する状況が続くと考えられます。また、同じ内需関連では、化粧品を含むトイレタリー株の動きが堅調です。為替相場に安定感がないことを考えると、この傾向が続く可能性もあるので注視していきたいところです。

青山 諭志

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。